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  • 退院勧告
  • [絶版]
  • 本書の内容に興味をお持ちの方は弊社宛てご一報ください。
  • 四六判上製/200頁
    発行:自由工房
    ISBN4-900971-09-X C0095
  • 退院勧告
  • 北村叔子 著
  • 病院で相次ぐ人工呼吸器装着患者の事故死。
    危険と隣り合わせの在宅医療
  • 人工呼吸器装着のわが子を18年間看護し続けてきた元国立病院看護師長が実体験を記した渾身のドキュメント!!
  • 北村叔子さん(65歳)は元国立病院看護師長。重介護に加えて、高度な医学管理が必要な超重度の身体障害を背負った北村文也さん(仮名・34歳)のお母さんだ。文也さんは15歳の春に突然発症した先天性の脳脊髄内血管奇形に起因する出血によって、自発呼吸・心停止に。叔子さんの必死の救命活動で一命は取りとめたものの、声も出せない、首から下は完全マヒの体に…。それでも病院は母子に退院を勧告し続けた。
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  • 巻き起こる共感の声
  • 本書の目次
  • 人工呼吸器装着者住宅

医師・看護婦から巻き起こる共感の声

ハーバード大学助教授・李啓充氏(医師)からの手紙

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「退院勧告」を息を次ぐ間もなく、一気に読了しましたが、著者・ご子息の雄々しさにただただ感動いたしました。
 日米の医療制度を比較していつも思うのは、「疾病=急性期ケア=医療」と「傷害=長期ケア=福祉」という不思議な線引きが、日本の医療を著しく歪めているということです。何故こうなったかというと、日本の医療制度は「サービスを施してやる」という行政家の都合でつくられたものであり、「サービスの受け手」の視点からつくられたものではないからです。本来、急性期のケアも長期ケアも医療であることには変わりがあるはずがないのです。病に悩む人がケア(=医療)を必要としている時に、医療とか福祉とかの線引きは、患者にとっては何の意味も持たないのです。医療と福祉の人工的線引きは医療者の意識をも歪め「医療の役割は済んだのだから退院してくれ、退院した後のことは俺達は知らない、福祉が何とかするはずだ」と、「急性期ケアの終わり=医療の終わり」という誤解を医療者の間に生み出してしまいました。
 急性期ケアの後、患者は回復期ケア或いは長期ケアを必要とするのであって、次のレベルの医療に引き渡すというのが、本来の発想であるべきはずなのです。アメリカの病院では「ケースマネージャー」という職種があり、退院後のケアについての段取りをし、「退院しても大丈夫」ということを保証する責務を負っています。今後、日本の医療においても「社会適応入院の根絶」「入院短縮化」という圧力がますます強くなることが予測されますが、「退院しても大丈夫」と保証する体制を整えることを忘れたまま、「急性期ケアだけが医療」という根本的誤解が深化することを非常に危惧します。介護保険も「長期ケアを医療から切り放す」ことが目的としか私には見えません。
 今回は良書に巡り会う機会をお与えいただき本当にありがとうございました。「医療」と「福祉」という日本にしかない人工的線引きを作った行政家達に、行政が作った線引きの狭間に落ちた人々の悲痛の叫びを聞かせる必要があると考えます。「厚生大臣・厚生官僚必読の書」というのが私の思いです。

月刊かんご 11月号より

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レスピレーターのウイニングに看護婦が参加しなかったこと、退院勧告について病院側と話し合うくだり。大学病院に勤務する私は、正直言ってこれが現実かと驚きで胸がつぶれそうになる。18年間、当該施設の看護の独自性は読みとれない。(中略)18年もの間、レスピレーターを装着しながら生命にかかわる合併症が発生しなかったのは、患者である息子への、著者の深い愛情と、優秀な看護婦としての理論に裏付けされた専門的知識・技術の結集だと言いきれる。「本書は決して退院を勧告する病院への告発を目的に書くものではない。揺れ動く医療行政のなかで苦労する当事者の嘆きを知って欲しいのである。医療者と患者の関係をあらためて考えて欲しいのである。医療(看護)の側にいた私の体験を記すことで、患者が主役の医療と福祉を少しでも早く手にすることを願っている。」(「はじめに」より)

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本書の目次

  • 第1章 病魔は突然おそってきた
  • 第2章 治療の道は絶たれた
  • 第3章 奇跡よ、起これ!
  • 第4章 療養の場を求めて
  • 第5章 退院勧告
  • 第6章 命の保障
  • 第7章 重度障害者の共同住宅建設へ(※)
  • (※)著者の北村さんはいま、積極的治療は終了したが、なお厳格な医療管理を必要とする人々に、在宅療養と同レベルの自由と自己責任をもちながら、必要な看護サービスが受けられるスペースが必要と考え、個別的援助がより効率的に受けられる集合住宅を設立・運営されています。
  • 第1章を無料で読むことが出来ます!
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人工呼吸器装着者住宅

重度身体障害者向け24時間看護・介護対応型歩む会グループホーム ご案内

■ごあいさつ
特定非営利活動法人 重度身体障害者と共に歩む会
理事長 北村 叔子

医療が高度に発達したおかげで一命をとりとめた人がたくさんいる一方で、治療が終わった後もなお重度の障害を残し、つねに医学的管理を必要とする重度障害者の方々が地域で生活しています。私も、頸髄内出血で自発呼吸停止と四肢麻痺になり、人工呼吸器を装着した寝たきりの息子を30年以上、365日24時間の看護・介護を続けてまいりました。
地域での生活はさまざまな制度に支えられていますが、看護・介護のほとんどが家族の肩にかかっており、限界に近い状態にあります。
そこで、息子と同じように医療依存度が高く、人工呼吸器を装着した寝たきりの重度身体障害者が、地域でしっかりと生きていける“家”をつくろうと、2004年に「NPO法人重度身体障害者と共に歩む会」を設立しました。その後、横浜市の福祉施策の充実も幸いし、09年3月、医療依存度の高い障害者を対象とした「地域活動支援センター(作業所型)」と「障害者グループホーム」併設施設の開設がついに実現いたしました。
経験豊かな訪問看護師が常駐する365日24時間対応型の当グループホームは、重度の障害をもったご家族に、安心した生活をバックアップいたします。

特定非営利活動法人 重度身体障害者と共に歩む会
〒245-0063 横浜市戸塚区原宿4-33-33
電話・FAX 045-851-5376

地域活動支援センター作業所型歩む会・歩む会グループホーム
所在地:〒244-0004 横浜市戸塚区小雀町1918-1
電話・FAX 045-827-3268
■サービスのご案内
●訪問看護師が24時間対応
―人工呼吸器装着でも安心です
豊富な医学知識と経験を備えた訪問看護師が365日24時間常駐し、利用者の健康状態から機器の正常な運転管理まで見まもりつづけます。同居されるご家族への医療処置の指導はもちろん、日常生活のあらゆる問題についても親身になってご相談にのります。

訪問看護 歩む会ナースセンター
〒245-0063 横浜市戸塚区原宿4-33-33
電話・FAX 045-851-5376

●近隣医療機関とも密に連携
万一、往診が必要になった場合でも、近隣の深沢中央診療所の医師が迅速に対応いたします。また、計画的な訪問診療もありますので、ホームに入居されているご本人・ご家族の皆様には安心して生活を送っていただけます。

深沢中央診療所 宮下明医師
〒248-0036 鎌倉市手広1-9-31
電話 0467-31-7285

●積極的に外へ出る体験を大切に
当グループホームは、訪問看護師や介護士、地域ボランティア、ご家族といった大勢の人的資源に恵まれていますので、寝たきりでは難しい外出やお祭りへの参加など、屋外での交流が可能です。
8月には近隣の方々や親しいお友達をお招きして、屋外で納涼祭を行います。また、グループで野球やサッカーなどのスポーツ観戦、ディズニーランドや動物園などにでかける計画もあります。重い障害があるからといって決して閉じこもらない、活気ある生活をバックアップいたします。

●共用スペースで地域やお友達とのコミュニケーション
グループホームの中央にある共用スペースは約36. 5㎡。10人以上がゆったりとくつろげる広さが自慢です。お誕生日には仲のよいお友達をお招きして誕生パーティーを催したり、音楽会を開いたり、多目的にご利用いただけます。
■施設・設備のご案内
●居室Aタイプ(26.76㎡、7室)
ベッドを置いてもゆったりとした介護スペースが確保できる○㎡の洋室(床暖房)と、ご家族が休息される4.2㎡の和室がセットです。調理のための台所(9.1㎡)にはシステムキッチン、冷蔵庫や洗濯機はもちろん、日用品の収納スペースも確保しました。なお、トイレは2室に1箇所設置しました。

[費用(1カ月)]
家賃 50,000円
光熱水費 40,000円(床暖房、戸別冷房、電磁調理器など)
共益費 20,000円(介護浴室、トイレ、共用スペース利用料など)
合計 110,000円
●居室Bタイプ(17.52㎡、3室)
広さと洋・和室のセットはAタイプとほぼ同じですが、ご家族が同居されない場合を想定し、キッチンとトイレを3室で協同利用します。

[費用(1カ月)]
家賃 50,000円
光熱水費 40,000円(床暖房、戸別冷房、電磁調理器など)
共益費 20,000円(介護浴室、トイレ、共用スペース利用料など)
合計 110,000円
[実費]
看護・介護料
被服、食費、医療衛生材料、消耗品、その他(レクリエーション交通費、小遣い・雑費)

[運営基金]
入居時に任意の金額を運営基金として、無利子・無期限(退去時まで)でお預かりいたします。
■居室・設備のご案内(Aタイプ)
●洋室(13.46㎡)
約8畳相当の広々とした洋室で、床はフローリング。空気を汚さないようほぼ全面(12.96㎡)に床暖房を設置してあります。東向きの窓からは朝陽が降りそそぎます。

●和室(4.2㎡)
同居されるご家族がゆっくりとくつろげるよう、約2.5畳相当の畳の間を用意しました。収納庫も用意しましたので、日用品などは十分収めることができます。

●台所(9.1㎡)
IHシステムキッチンと吊り戸棚、多目的シンクを備えています。すぐに生活が始められるよう、冷蔵庫と洗濯機は全室にご用意いたしました。

●トイレ
Aタイプは2戸に1カ所設置いたしました。ウオシュレットで冬場も快適にお使いいただけます。

●介護浴室(21.6㎡)
広い浴室に介護浴槽を2台設置。車いすでのアプローチも、入浴介護も楽に行えます。

●広い廊下
車いすやストレッチャーもらくらく通れる1.7m幅の廊下は、万一の場合の避難通路としても十分ゆとりがあります。
■交通のご案内
地図
JR東海道線・京浜東北線(根岸線)「大船駅」西口より
「ドリームランド」行きバスで約10分、「庚申塚」停下車すぐ。
■歩む会グループホーム 建物概要
竣工 2009年3月6日
所在地 神奈川県横浜市戸塚区小雀町1918-1
規模・構造 軽量鉄骨造り平屋建
敷地面積 1,157.74㎡
建築面積 550.37㎡
延床面積 537.23㎡
外壁 サイディング貼
屋根 コロニアル葺
居室 Aタイプ居室 7室(占有面積約26.76㎡)
Bタイプ居室 3室(占有面積約17.52㎡)
多目的室(36.45㎡)
居室内主要設備 床暖房(12.96㎡)Aタイプ洋室
清掃機能付エアコン、冷蔵庫、洗濯機
和室3畳(4.17㎡)収納付
台所(9.13㎡)システムキッチンI型
コンロIHヒーター式
付属設備(多目的シンク)
介護浴室 21.6㎡ 介護浴槽2台
その他施設 作業室(51.03㎡)
駐車場 4台
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  • 人工呼吸器装着者住宅 入居案内パンフレットがダウンロードできます。
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