Top > 刊行書籍 > 高コスト時代の病院建築
  • 歯科保険診療の手引き<令和6年版>
  • 定価 本体4000円+税
  • A4変形判 230ページ
    発行:自由工房
    ISBN978-4-901450-24-9
    C3047 ¥4000E
  • 高コスト時代の病院建築
  • 岩堀幸司 著
  • 数多くの病院・施設を手掛けてきた建築家が提案する「新・施設整備手法」とは?
    ◎資材費・労務費の高騰・高止まりの中、「まず無駄をなくせ」。
    ◎「施工者の経験から得た知恵・工夫を活用すべき」との発想からECI・DBが生まれた。
    ◎度重なる品確法改正の中でECI・DBの手法、事務応援者が認知された。
    ◎DB、ECIに必須の公平・公正な見積もり可能な条件提示とは?
    ◎DBは提案を根拠とする工事費込みで選定、ECIは設計能力の見極め。
    ◎面積・階高減もVEになりうる?!
    ◎「身の丈に合った」施設レベルの設定
    ◎「安くて優れた」病院建築は構造・設備の「軽量化」がもたらす
    ◎積み重なる経費・材料費を減らすための「技術」とは?
    ◎新しい契約発注法では設計・監理が命
    ◎ユーザーファーストを目指す共通目標と、設計・監理・支援者の説明能力


本書の目次

  • はじめに
  • 第一部 高コスト時代の病院建築「新常識」
  •  1、高騰する建設費にどう対応するのか
  •  2、病院建設費高騰に対処する決め手は「契約見積明細」
  •  3、技術提案の評価は難しい―工期・コストの削減も「なぜ」が大事
  •  4、日本型CMとCMrの選定―契約で求める役割を明確に
  •  5、「品確法」制定の経緯―質重視でプライスコントロール
  •  6、DBにおいて重要な工事監理者の意味づけ
  •  7、DBで重要な設計監理の独立性―設計の「監理」と施工の「監理(管理)」
  • 第二部 新・施設整備手法の要諦
  •  第一章 なぜ新・施設整備手法か
  •   《DB・ECIの特徴》
  •   1-01、「質」と「安価」を得るための新・施設整備手法のあり方
  •   1-02、工事費高止まりの解決策として始まったDB
  •   1-03、建築工事の入札・契約方法における性能発注の意味と課題
  •   1-04、DB・ECIの違いは入札実施時期にある
  •   1-05、工事費見積条件の観点から見た病院建築の整備手法の違い
  •   1-06、設計・建築の要となる「要求水準」とは何か
  •   1-07、病院建築に欠かせない「性能発注」とは
  •   1-08、病院建築の質を左右する建材機能要求データの概要
  •   1-09、工事費見積もりに必要な各図の考え方
  •   《適正な事業コストとは》
  •   1-10、施工者選定のための見積もり条件設定の要諦
  •   1-11、医療施設整備に必要な全体工事費を考える
  •   1-12、ECI・DBで発注側が準備すべき見積もり条件
  •  第二章 設計・施工者選定の課題
  •   《発注者が知っておくべきこと》
  •   2-01、病院建築の今日的な課題-入札不調と予定価格
  •   2-02、設計者・施工者選定の基本要件、「人が大事」
  •   2-03、プロポーザルによる設計者等選定の留意点
  •   2-04、設計者・施工者選定で何に着目すべきか
  •   2-05、設計者・施工者選定の資格要件、工程表の出来で見抜く
  •   2-06、選定された技術提案はすべて受け入れられたわけではない
  •   2-07、重要なのはVE提案を技術的に評価する力
  •   2-08、新しい入札・契約方式では従来と異なる見積もり条件が必要
  •   2-09、失敗しない設計者選定、評価の参考としての「資格」
  •   《VEとCCの違い》
  •   2-10、真に良質な建物につながる病院建築でのVEの考え方
  •   2-11、病院建築に資するVEの本質
  •   2-12、病院建築のコストコントロールはどう進めるべきか
  •   2-13、病院建築の工事費構成とその費用の縮減ポイント
  •   2-14、なぜVEが病院建築で注目されるのか
  •   《省エネ・省コスト》
  •   2-15、病院特有の機器、設えの進化
  •   2-16、省エネ建物「ZEB」の考え方と実現への取り組み
  •   2-17、省エネ建物「ZEB」実現の具体的な方策
  •  第三章 設計と施工のプロセス
  •   《設計・施工管理》
  •   3-01、発注者が知っておくべきさまざまな医療施設整備関連法令
  •   3-02、病院建築における設計工程表のあり方
  •   3-03、コミュニケーションツールとして必須の諸管理表
  •   3-04、病院建築に焦点を当てたフロントローディングの重要性
  •   3-05、適正コストの実現は機能に即した施設規模から
  •   3-06、建築工事には含まれないが不可欠な「合わせ工事」
  •   3-07、病院建設では「もの決め」のタイミングが肝心
  •   《設計の進め方》
  •   3-08、予定工事費の把握にはスペースプログラムが重要
  •   3-09、病院設計の基本情報「各室諸元表」とは何か
  •   3-10、病院建築施工の要となる「総合図」の役割
  •   3-11、病院建築におけるBIMの活用
  •   3-12、工事費算出のための標準的な医療ガスの設置場所と数
  •   3-13、病院建築におけるミスヘッジ策とは
  •   《建築計画の考え方》
  •   3-14、医療現場の変化に病院建築はどう対応するか
  •   3-15、将来を見越した病室プランを考える
  •   3-16、開院までに必要な建築的準備の概要
  •   《検査時の留意点》
  •   3-17、工事中・完成時・その後の建物検査の概要
  •   3-18、建築工程中に実施する中間検査の役割と概要
  •   3-19、完成後の建物検査要領と検収時の留意点
  •   3-20、引き渡し時の検査とその記録
  •   3-21、正しい工事を証明するための工事写真
  •   3-22、病院建築における契約不適合の現況と課題
  •   《解体・改修工事の留意点》
  •   3-23、病院改修・解体でのアスベスト除去の重要性
  •  第四章 汚染・感染管理
  •   《建築から考える感染制御》
  •   4-01、コロナ感染拡大であらためて見直すべき感染管理
  •   4-02、あらためて考えるハード面からの感染対策
  •   4-03、陰陽圧切り替え病室設計の考え方
  •   4-04、パンデミック対策としての病棟の切り替え設計
  •   4-05、CSSDにおける感染防止を考慮した設備の整備と運用
  •   4-06、建築ハード面における感染対策の具体例
  •   4-07、病院設備における器械清浄度管理の考え方
  •   4-08、CSSD滅菌の現況と滅菌室設計の課題
  •   4-09、感染防止策を動線分離から考える
  •   4-10、新型コロナ対策設備の可燃性に注意
  •   《廃棄物処理》
  •   4-11、病院廃棄物の適正な管理・処理を考える
  •   4-12、運営の健全化に資する廃棄物処理の方法
  •   4-13、産業廃棄物処理におけるマニフェスト活用の留意点
  •  第五章 考慮すべき設計の要素
  •   《階構成選択のポイント》
  •   5-01、病院建築における階構成の考え方
  •   5-02、病院建築で「サイン」が果たす役割
  •   5-03、回廊型とホール型に分けられる健診施設の検査行程
  •   5-04、建築的視点からの個室化の優位性と課題
  •   5-05、病院におけるこれからのリハビリ環境構築のあり方
  •   5-06、生活環境も含めて考えるリハビリの今とこれから
  •   5-07、住環境訓練を採り入れた次世代リハビリ室の意義
  •   《床・壁・天井材》
  •   5-08、安全で、足に優しい床材選択の考え方
  •   5-09、耐久性とメンテナンスを考慮した床材の選択
  •   5-10、病院建築に求められる床性能と施工上の工夫
  •   5-11、壁紙に求められる基本性能評価の基準
  •   5-12、見た目と機能の観点から病院天井材を選ぶ
  •   《病院の安全対策》
  •   5-13、災害発生時における避難体制と課題を確認する
  •   5-14、病院建築における防災対策の概要
  •   5-15、二酸化炭素消火設備の設置・使用の心得
  •   5-16、ハード・ソフト両面の病院セキュリティ対策
  •   5-17、医療行為、来院目的別ゾーンに対応したセキュリティ管理
  •   5-18、“その日”のために知っておくべき非常用発電設備
  •   5-19、病院BCPにおける無停電維持対策
  •   5-20、有事の診療継続に資する自家発電設備点検のあり方
  •   5-21、病院建築におけるミクロショック対策のあり方
  •   《これからの厨房》
  •   5-22、働き手の減少、働き方改革に向けた病院厨房のあり方
  •   5-23、選ばれる病院厨房の条件は患者ファースト
  •  まとめ 新契約発注法を振り返って
  •  Key Point 新しい施設整備手法の行程比較
  •          ECIの行程と各段階のポイント
  •          DBの行程と各段階のポイント
  •          Case Study
  •  あとがき
■著者略歴
岩堀幸司(いわほり こうじ)
建築家(㆒級建築士)、病院建築・経営アドバイザー
認定NPO法人健康都市活動支援機構理事
元 東京医科歯科大学大学院非常勤講師

1947年横須賀生まれ。1973年千葉大学大学院修士課程修了。1975年株式会社日建設計入社(設計部長、理事、部門副代表など歴任)。2004年東京医科歯科大学大学院非常勤講師、2007年日建設計退社、2008年NPO法人医療施設近代化センター理事、2009年同常務理事、2018年認定NPO法人健康都市活動支援機構理事。
秋田県中央地区老人福祉総合工リア、聖路加国際病院、国立成育医療センター、山形県立中央病院、沖縄南部医療センター、秋田赤十字病院、白河厚生総合病院、サムソン・シニアインテリジェントタウン(韓国)、復旦大学附属小児科医院(中国)ほか病院、福祉施設・関連施設の設計に携わる。 主な著書に『高齢者ケア施設開設ガイドライン』(共著)、『病院のブランディング』『生き残る病院建築のブランディング戦略』など。

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